平成24年11月研修『実務実習成果発表会』
研修担当の高橋です。
水戸薬局では6年制の薬学生の実務実習について初年度から継続して受け入れています。
その実習の集大成として、11週間という期間を通して特に興味のあるテーマを学生が掘り下げて調べ、所属店舗以外のスタッフも含めた場で発表するのが恒例となっています。
今回は3名の実習生が発表してくれました。
学生が選定するテーマは社内スタッフにとっては日常的な業務であることもありますが、掘り下げて考えたことはなかったテーマも多くあり、発表を聞いていると新しい発見が見つかることも多々あります。
また、医療従事者という立場から距離を置いた視点で考えるのはそうならないように意識していてもベテランであればあるほど難しくなっていきますし、日常として捉えている業務に改めて疑問を持つ姿勢を見ると襟が正されます。
学生にとっても約40名の前で発表をするという経験は今後活躍の場で活かされると思いますし、実習をより思い出深いものとして印象付けるイベントになっているはずです。
実習を経験して少しでも薬局の業務の楽しさを知ってもらえればこれ以上嬉しいことはありません。
近い将来、無事国家試験に合格して社会に羽ばたいていく日を楽しみにしています。
平成24年10月研修『第45回日本薬剤師会学術大会、第6回日本緩和医療薬学会年会報告会』
研修担当の高橋です。
水戸薬局では毎年開催される日本薬剤師会学術大会、日本緩和医療薬学会年会への交通費、参加費、宿泊費について会社からの補助があり、自発的な参加をバックアップしています。
今回は日本薬剤師会学術大会へは6名、日本緩和医療薬学会年会へは3名が参加し、それぞれ1名が発表を行いました。
学会では様々なテーマについての研究結果が発表されます。それを個人のみの知識として留めるのではなく、報告会として周知し、新たに得た知識を共有できる環境は店舗同士が近くにある水戸薬局ならではのメリットだと思います。
私は日本薬剤師会学術大会への参加と、口頭発表を行いました。
発表がトップバッターだったので緊張で胃が痛く、序盤は学会を満喫できませんでしたが様々な分野に情熱を燃やす薬剤師を見ると自分も頑張らないとなぁと焦る反面、負けていられないとモチベーションが高まりました。
来年はよりたくさんのものが得られるよう余裕を持って参加したいと思います。
平成24年10月7・8日『第45回日本薬剤師会学術大会』
研修担当の高橋です。
静岡県の浜松市で開催された日本薬剤師会学術大会に参加してきました。
私は入社して5年目ですが、初めての参加です。
学会では口頭での発表とポスターを掲示しての発表に分かれていますが、今回は私が勤務するメープル調剤薬局の患者対応の取り組みについて口頭で発表しました。
質疑応答を含めて8分と短い時間でしたが、店舗をはじめとした諸先輩方からアドバイスをいただきながら無事に伝えたかったことを伝えることができました。
学会と聞くと研究成果の発表という印象がありましたが、実際は普段の業務で疑問に思ったことや社内研修など多様なテーマがあり、日々行っていることに疑問を持ち、それを深く追究することが大切だと改めて実感できました。
昨年仙台で開催される予定だったのが震災の影響で中止となったこともありますが、災害対応や他職種連携などのテーマが注目されていた印象を受けました。
今回は自分から手を挙げて発表しましたが、やりたいことをさせてくれる環境に改めて感謝しました。
実際に参加して見て聞いて終わりではなく、これを店舗を通じて会社にフィードバックし、薬局に来てくださる患者さまに対してより質の高い仕事をしていこうと思います。
平成24年9月研修『心のメカニズムについて』
研修担当の高橋です。
9月の研修は日頃お世話になっている取引先卸のMS担当者様に依頼し、服薬指導の対応に悩む患者様を例に、その心にはどういったメカニズムが働いているのかを学ぶ研修を行いました。
どのような対応をすれば前向きに治療に取り組めるようになるのか、小グループに分かれてディスカッションを行いました。
症例の内容は、
①(検査値が高いが)大丈夫、と現状を直視できずにいる患者
②仕事の都合でついつい…と言い訳してしまう高脂血症の患者
③抗ガン剤を服用することになり攻撃的になっている患者
の3つの例をVTRで見て、どんな言葉を掛ければいいのか、どんな態度で接すればいいのかを話し合うものです。
薬局で毎日働いていると忘れてしまいがちですが、薬局に喜んでくる患者さまはいませんし、悩みを抱えながら足を運ばれる方がほとんどです。
たくさんの生活習慣病の方が来局されますが、同じ病気ではなく患者さま一人ひとりに服薬をためらわせる悩みがあり、その悩みを取り除く手助けをすることも薬剤師の大きな役割です。
しかし実際はコミュニケーションがなかなかとれない患者さまも多く、伝えたい情報を上手く伝えることが難しいケースもあります。
最低限の説明だけで済ませてしまえば恐らくトラブルは起きないでしょうが、薬剤師から一歩踏み出すことで、患者さまが言えずにいる悩みが表に出て信頼関係がより強くなるチャンスでもあります。
信頼関係を築くことで、初めてかかりつけ薬局として患者さまにとって必要な存在になれるのだと思います。
もちろん一方通行になってはいけませんから、常日頃から患者さまの表情や声なども気を配り必要な時に言いたいことが言える土台を作っておく必要があるのは言うまでもないことです。
平成24年8月研修『フロントカウンセリングについて』
研修担当の高橋です。
今月は水戸薬局本店のスタッフに依頼し、本店で実施しているフロントカウンセリングについて解説していただきました。
大部分の薬局では、処方箋受付→処方鑑査、入力→調剤→調剤鑑査→服薬指導という流れが多いと思いますが、本店では先に薬剤師が調剤や入力に必要な情報を聞き取ることで、手順の最後となる服薬指導時に疑義照会になるケースが少なくなるようにしています。
本店は駅前という立地上様々な医療機関の処方箋を応需することが多く、また一度帰宅されて後で来局される方も多いため、その後疑義照会になると病院と連絡がつかないケースやクレームにつながることも少なくなかったという背景もありますが、受付の時点で処方内容に間違いがないことを確定させることでその後の流れに混乱が生じないように取り組んでいます。
店舗ごとにバックグラウンドが違うので現在フロントカウンセリングを行っているのは本店だけですが、必要になった時にいつでも他店舗でも取り入れることのできるように、水戸薬局の研修では各店に特色や独自の取り組みの発表を依頼することがあります。